これまでスリングを使ったことがないという方は、いざスリングを使おうにも、どうすればいいのかがわからないという方がほとんどだと思います。
実際、スリングを使って赤ちゃんを上手に抱っこしてあげるためには、ちょっとしたコツと練習が必要となります。そこでここでは、初めての方でも簡単に実践することができるリング付スリングの使い方についてご説明させていただきます。
1.リング付スリングの各部分
リング付スリングは主に、「テール」、「リング」、「ポーチ」の3つのパーツに分けることができます。
そしてテールとはリングの中をくぐらせて長さの調節をするための部分を、リングとは継ぎ目のない輪っか状のパーツのことを、ポーチとは赤ちゃんが入る部分のことをいいます。ちなみにテールは授乳をする際にブランケットとして使用することも可能です。
2.スリングの調整
それではさっそくスリングを使ってみましょう。まずはスリングのテール部分をリングに通し、赤ちゃんを抱っこできるくらいのサイズに調整しておきます。そしてそのうえでスリングを斜め掛けし、スリングが体にフィットするように長さを微調整するのです。
体制によってもいろいろですが、ポーチの真ん中あたりがママの腰骨くらいの位置になるのがベストでしょう。またスリングのリング部分は、ママの鎖骨あたりに来ているのがベストです。
3.ポーチに赤ちゃんを抱き入れよう
スリングのサイズを調整できたら、いよいよポーチの中に赤ちゃんを抱き入れてみましょう。
まずは赤ちゃんのお尻をしっかりと支え、げっぷをさせるときのような感じでママの肩に赤ちゃんをのせるように抱き上げます。
そしてそのまま、赤ちゃんのお尻にスリングのポーチ部分を添えるような感じでゆっくりと赤ちゃんを降ろします。
この時、赤ちゃんの背中部分までしっかりと布で覆うのが上手に抱っこをするポイントです。
また赤ちゃんを抱っこする場合には、赤ちゃんの足がM字に開いてしまわないように注意し、ママの体に赤ちゃんの体がぴったりとくっつくようにしましょう。
そしてスリングの中に赤ちゃんを入れることができたら、そのままゆっくりと赤ちゃんをポーチの中に滑り込ませます。ポーチの中心に赤ちゃんのお尻がくるくらいがベストです。
後は、赤ちゃんのひざがお尻よりも高い位置にくるように、赤ちゃんのひざ裏にまでポーチの布を広げます。赤ちゃんがママのおなかにいた時と同じような体制にしてあげると、赤ちゃんは安心することができます。
【動画】正しい使い方
【動画】危険な使い方
赤ちゃんがカエルのような足ではなく、まっすぐに伸びてしまっている
スリングが肩にしっかりかかっていない
外側のレールが緩みすぎて正しい位置で密着していない
リングの位置が低いため、赤ちゃんが入るスリングのポーチが狭くなりキツイ
最後に
スリングはとても難しいようにも思えますが、慣れると簡単に使用できます。ただ、文章・画像・動画では理解しにくく、自信をもって使えないこともあるのは事実です。当サイト以外でも様々なサイトで使い方を紹介していますが、参考程度にしてお近くのベビースリング教室・講習会に足を運ばれることを、当サイトでは推奨いたします。